日本全国 ご当地ラーメン(東日本)記事一覧

札幌ラーメンは、北海道の札幌のラーメンで、いわゆる「味噌ラーメン」だ。札幌という冬は氷点下になる寒い地域で提供されるラーメンは、暖かく、かつ、カロリーが高いタイプのラーメンが目立つ。北海道と言えば、塩バターラーメンも有名だが、バターというカロリーの高い具材を使うのも、寒さをしのぐ一つの工夫だろう。冬は寒い京都でも、餡かけ蕎麦があることだし。

津軽ラーメンは、青森のご当地ラーメンだ。煮干しを使うのが特徴で、別名「煮干しラーメン」とも呼ばれている。スープの出汁には、煮干しのみを使う場合と、鶏ガラやモミジ(鶏の足先)からとったスープに、煮干しスープを合わせる場合がある。煮干しは煮出すだけではなく、積極的に押しつぶして使うため、スープは黒っぽく濁っていることが多い。

酒田ラーメンは、山形のご当地ラーメンだ。山形県の庄内地方の酒田(さかた)近辺のラーメンだ。酒田と言えば、株式投資の世界では「酒田五法」と呼ばれる、ロウソク足で相場を読む方法が編み出された土地だが、ラーメンも独自のラーメンがあるらしい。酒田のラーメンは、大正時代から昭和の初期に、中国からやってきた料理人が始めたものらしい。スープの出汁は、鶏ガラや豚骨、煮干しや鰹節、昆布ベースで、自家製麺とワンタンが...

佐野ラーメンは、栃木県佐野市(さのし)で作られているラーメンだ。青竹手打ちと呼ばれる方法で作られた縮れ麺が特徴で、麺は独特の縮れ方をしている。麺生地は水分量が多く、機械で切るのが難しいため、麺切り包丁で切り、手もみで縮れさせている。不揃いの縮れ麺で、麺の中には気泡がたくさんあるため、独特の柔らかい麺になっている。スープは醤油ベースで、透き通っている。佐野ラーメンの青竹打ちは、大正時代に中国の広州(...

喜多方(きたかた)ラーメンは、福島県喜多方市のご当地ラーメンだ。麺は4ミリ幅の太麺で、平打ち熟成多加水麺(たかすいめん)と呼ばれる、平べったく水分の多い縮れ麺が特徴。細めの平べったい「うどん」みたいな感じの麺で、モチモチとした食感の麺だ。出汁は豚骨ベースで、煮干しを加えた醤油味の濃厚スープが多い。また分厚いチャーシューも、特徴に入れても良いかも知れない。喜多方ラーメンは、昭和の初めに、中国の浙江省...

勝浦タンタンメンは、千葉県の勝浦(かつうら)のご当地タンタンメンだ。勝浦は房総半島の漁港で、千葉県内では銚子港に次ぐ大きな漁港だ。この地では、漁師や海女さん達が冷えた身体を芯から温める刺激あるメニューが人気で、それで激辛の担々麺が誕生したらしい。勝浦タンタンメンの発祥は「江ざわ」というお店で、遠くから1時間以上もかけて食べに来る常連客も多いらしい。勝浦タンタンメンは、醤油ベースのラーメンに、ラー油...

船橋ソースラーメンは、千葉県船橋のご当地ラーメンだ。通常のラーメンとは異なり、鶏ガラや豚骨などの出汁を使わない。というのも通常のラーメン出汁は、ソースと相性が余り良くなく、上手く合わせられないかららしい。つまり出汁なしのソース味の、かなり変わった味わいのラーメンだ。そんなラーメンがなり立つのかと思うが、実はコレは元々ラーメンではなかった。ソースラーメンの元はラーメンではなく、ソース焼きそばなのだ。...

サンマーメン(生碼麺)は、モヤシなどの野菜を使った、あんかけラーメンだ。横浜の中華街で誕生したメニューで、 神奈川県のご当地メニューとして知られている。元々は聘珍樓(へいちんろう)という中国料理店の「賄い料理」で、余り野菜をモヤシと一緒にざっと炒めて、あんかけにして麺にのせたのが始まりらしい。そう言われてみれば、メインはモヤシだし、人参やニラなどの切れっ端を入れただけのモノだから、安い素材を使った...

生姜醤油ラーメンは、新潟5大ラーメンの一つで、新潟県の長岡地域の人気ラーメンだ。生姜醤油ラーメンの元祖は、長岡市の青島食堂で、その特徴は、豚ガラ醤油スープに生姜がさわやかさを加えたスッキリしたラーメンだ。麺はストレート麺や、縮れ麺など、店によって様々らしい。長岡地区では、鶏出汁ベースやアゴ出汁ベースの、あっさりした塩ラーメンも人気で、長岡ラーメンと一口に言っても様々だ。

燕三条背脂ラーメンは、新潟県の燕市発祥のラーメンだ。燕市と三条市の周辺で盛んに作られているため、燕背脂ラーメンとか、燕三条背脂ラーメンと呼ばれている。煮干しなどの魚介系スープと極太麺を使い、背脂でスープの表面を覆った濃厚なラーメンだ。中国の浙江省出身の徐昌星氏が、昭和の初めに屋台から始めたお店で開発されたラーメンで、新潟の寒い冬に労働者に提供するための様々な工夫がなされたものだという。極太麺は、出...