台湾ラーメンは、名古屋を中心とする愛知エリアでメジャーなラーメンだ。台湾ラーメンと言っても台湾発祥ではなく、名古屋の台湾料理店「味仙」(みせん)の創作ラーメンだ。味山の店主は台湾の台南市の出身で、台南に友人と共に帰省したときに食べたメニューを、友人のリクエストで再現してみたところ、なかなかうまくいかなかった。このとき食べたのは、台南名物の担仔麺(タンツーメン、ターミー)で、小さな丼にひとつかみの麺...
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地域限定 ローカルポピュラーフード記事一覧
一銭洋食は、薄っぺらい「お好み焼き」みたいな食べ物だ。京都の路地裏あたりの小さなお店で売られている、ローカルメニューだ。小麦粉を水で溶いて熱い鉄板の上で焼き、キャベツやモヤシ、鰹節などを乗せる。甘くないクレープみたいな生地の上に、青ネギだとか、肉かす、牛スジなどの具材を乗せて焼いて、ソースを塗って食べる。具材によって「ネギ焼き」「にくてん」「スジ焼き」など、様々な名前がつけられている。水で溶いた小...
スジ焼きも、関西ではおなじみのメニューだ。スジ焼きというのは、簡単に言うと牛スジ煮込みを、一銭洋食やお好み焼きに入れた食べ物だ。長時間、鍋で甘辛く煮込んで柔らかくした牛スジは、値段の割りに深みがあって、人気がある。ネギ焼きに牛スジを加えた「牛スジねぎ焼き」も人気だ。牛スジとコンニャクで「すじこん」を作り、それを生地に練り込んで焼いたり、一銭洋食の具材として使う場合もある。大阪には、牛スジうどんとい...
イカ焼きというと、イカの姿焼きをイメージする人が多いだろう。しかし関西人にとってイカ焼きと言えば、阪神百貨店地下で、毎日数百枚以上もプレスされている食べ物だ。イカ焼きは、簡単に言うと、イカの入った一銭洋食のことで、ソースを塗って食べるスナックだ。一銭洋食は、鉄板の上で焼く薄っぺらいお好み焼きみたいなヤツだが、阪神百貨店地下のイカ焼きは、専用のプレス機でギュッと挟んで焼き上げる。そのため、モノの一分...