車海老の仲間 牛えび、バナメイエビ、芝エビ
更新日:2020/02/18
エビ天は、天丼や天ぷら蕎麦の花形だ。
とくに大きな車エビの天ぷらが乗っているのは、上等な天丼や天ぷら蕎麦だ。
しかしそれだけ値段がはって、庶民にはおいそれとは手が出なかったりする。
一方、ブラックタイガーやバナメイエビといった、輸入品の海老は、車海老ほど高くはなく、庶民の口にも入る値段だ。
車海老って、なんでそんなに高いのか?というのが今回のテーマだ。
車海老と、ブラックタイガー、大正海老
車海老は、15センチくらいの中くらいの海老で、縞模様が特徴的な海老だ。
丸くなると、車のタイヤみたいな形になるので、車海老と呼ばれている。
この車海老の仲間は色々いて、いずれも食用海老として食べられている。
大正海老(コウライエビ)とは
かつて日本でも良く食べられていたのが、大正海老だ。
大正海老は、縞模様がないタイプの車海老で、朝鮮半島周辺の海の少し深いところに棲息している。
そのため、現在はコウライエビと呼ぶことが多い。
ブラックタイガーとは
東南アジアでたくさん養殖されているのが、ブラックタイガー(牛海老)だ。
黒いトラのような縞があるため、ブラックタイガーと呼ばれる。
ブラックタイガーは車海老の仲間としてはサイズが大きめで、、汽水環境で育てると速く育つ。
そのため、台湾で養殖技術が開発され、海岸近くの水田に海水を引いて養殖され、さかんに日本に輸出された。
現在は、人件費の安いインドネシアやベトナムを始めとする東南アジア各地で、盛んに養殖されている。
バナメイエビは、アメリカの車海老
一方、近年ブラックタイガーに替わって養殖が増えているのが、バナメイエビだ。
バナメイエビは、米国大陸の太平洋側(東太平洋)に棲息する海老だ。
バナメイエビは、汽水環境で養殖すると病気にかかりにくいため、ブラックタイガーの代わりに養殖することが増えた。
そのため、今、世界で一番養殖されている車海老となった。
レストランなどで、芝エビと偽装表示されてメニューに載っていて、一時問題になったりもしたね。
バナメイエビの天ぷら
車海老が高いのは、餌代が高く養殖が難しいから
大正海老や芝エビ、ブラックタイガー(牛海老)やバナメイエビと言った車海老の仲間を紹介してきたが、その中でも車海老はダントツに高価な海老だ。
その原因は、車海老は養殖が難しく、ブラックタイガーやバナメイエビのように、大量に生産できない事にある。
車海老の養殖は、熊本県の天草諸島で始まったが、他の海老と比べてグルメな海老だ。
他の車海老の仲間より、タンパク質や栄養価が高いエサでないと育たない上に、繊細で生存率も多少低い。
味は良いが大量生産が難しく、希少価値があるため、活け海老として流通させて高値で取引される。
ブラックタイガーやバナメイエビと比べると、少しくらい大量生産できたとしても、価格的に太刀打ちできないため、価値を高める方向に養殖が進んだと言うことだろうね。
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