ワカメの栄養とは
更新日:2021/01/01
ワカメは、便利で役に立つ海藻だ。
乾燥ワカメを味噌汁やうどんに一つかみ放り込むだけで、なんだか野菜を一つ増やせたような気分になる。
しかしそれって、本当のことなのか? 錯覚かも。
ということで、ワカメの栄養について調べて見たら、意外に塩分(ナトリウム)が多いモノだった。
ワカメは海の中で育つ植物だから、ナトリウムが多いのはある意味当然ではあるが、それにしてもヤケに多い。
コレってどういうことなのか?
因みに、ワカメは海の中で生えているときは褐色(茶色)の海藻なのだが、これを湯通ししてから食べる。
湯通しすると褐色のワカメが葉緑素の色の濃い緑色になる。
生わかめの湯通し 動画
カットわかめの製法と成分は?
我々が通常、家庭で手軽に食べているのは、「カットわかめ」だ。
カットわかめは、文字通り「カットされたワカメ」だが、素干しの乾燥ワカメの食塩相当が100g中17gなのに対し、カットわかめの食塩相当量は24g弱もある。
これって、なんか変。
ということでカットわかめの製法を調べて見ると、これは「塩蔵わかめを塩抜きしてカットし、乾燥させたもの」らしい。
ワカメは、保存する場合はそのまま素干しするか、塩を使って塩蔵(塩漬けで保存)する。
この塩漬けにしたワカメを塩抜きして小さくカットし、乾燥させたのがカットわかめなので、素干し乾燥ワカメと比べて塩分が多くなっているというわけだ。
カットわかめ 100gあたりの栄養成分(乾燥)
- エネルギー 140kcal
- タンパク質 18g
- 脂質 4g (うちn-3系 0.9g)
- 糖質 6.2g
- 食物繊維 35.6g(アルギン酸など)
- ナトリウム 9,500mg(食塩相当 24.1g)
- カリウム 440mg
- カルシウム 820mg
- マグネシウム 410mg
- リン 290mg
- ヨウ素 8,500μg
アルギン酸と、フコイダンの健康効果
ワカメの特別な成分としては、アルギン酸とフコイダンが挙げられる。
アルギン酸の健康効果とは
アルギン酸は、ワカメなどの海藻表面のヌルヌルの成分で、水溶性植物繊維だ。
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウムは、食品添加物(増粘剤・ゲル化剤)として使われている。
アルギン酸ナトリウムは、皮膚や消化管の止血剤として用いられ、胃炎や胃潰瘍にも使われる。
他にも、血圧を下げる効果、血糖値を押さえる効果、コレステロールや放射性ストロンチウムの吸収阻害などの効果があるという。
フコイダンの健康効果とは
フコイダンも、ワカメや昆布に含まれる食物繊維の一つで、「ネバネバ成分」だ。
血中コレステロールを下げたり、胃粘膜保護作用などが期待されている。
抗腫瘍作用や抗がん作用も期待されていたが、試験管レベルでの成果しかなく、分からない。
まあでも、なんか良さそうな成分ではある。
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メカブとは
アルギニンやフコイダンがたくさん含まれているのが、ワカメの根本部分にある「メカブ」。