コンデンスミルクって、何?
更新日:2020/01/08
コンデンスミルク(練乳)は、甘い白いどろっとした液体だ。
かき氷のイチゴや宇治(抹茶)などに、良くかかってるね。
昭和の頃は、イチゴを食べるときに必ずと言って練乳を掛けて食べていた。
昔のイチゴは、今みたいに甘くなくて酸味が強かったので、練乳を掛けるのが普通だったのだ。
しかし、甘くて、白くて、どろっとしているので、一体なにで出来ているのか、よくわからない。
ミルクとか乳というので、牛乳の加工品であるというのは分かるが。
コンデンスミルクは、英語で表すと、condensed milk で、コンデンストは「濃縮された」という意味。
つまり濃縮されたミルクがコンデンスミルクってことだ。
コンデンスミルクって、どうやって作る?
日本語では、「練乳」「れん乳」と書く。
スーパーで売っているコンデンスミルクには、「加糖練乳」と書かれているが、砂糖を加えていない練乳は滅多にない。
ただし、練った乳と書いているが、練って造るわけではない。
元々は、煉乳と表していたが、煉る(ねる)が常用漢字表にないため、練るという漢字を代用しているらしい。
この煉るは、煉瓦(れんが)や煉炭の煉で、粉状のモノをこねて固めることを言う。
そして火偏からも分かるように、火を使って造る場合に使う。
では、コンデンスミルクは、どうやって造るかというと、牛乳に砂糖を加えて煮詰めて造る。
元々コンデンスミルクは、冷蔵庫やコールドチェーンなどがなかった19世紀前半に、イギリスで考案されたモノだ。
新鮮なミルクが手に入らないような場所でも、ミルクを使いたいというニーズに応えるため、砂糖を加えて煮詰めて保存性を高めた。
糖分濃度を高くすると、カビや雑菌が繁殖しにくいため、牛乳に砂糖を加えてドロッとするまで煮詰め、それを缶や瓶に詰めて売り出したのだ。
練乳を真空窯で工業的に大量生産できるようにしたのが、アメリカのボーデン社で、アイスクリームのレディボーデンは有名だね。
コンデンスミルクで、生キャラメルが作れる?
缶入りのコンデンスミルクや、チューブ入りのコンデンスミルクを、2時間ほどお湯につけて加熱すると、茶色い生キャラメルが出来る。
キャラメル自体、牛乳に糖分を加えて、かき混ぜながら加熱して造る。
つまり、コンデンスミルクって、キャラメル作りの途中段階みたいなもんなんやね。
ということで、動画を紹介。
コンデンスミルクで、生キャラメルを作る 動画
上の動画は、チューブタイプのコンデンスミルクを使っているが、缶入りのコンデンスミルクでも、同様に2時間くらいお湯につけて弱火で加熱すると、生キャラメルが出来る。
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