ベビーコーンの正体とは
更新日:2020/08/10
ベビーコーンとは、5センチくらいの小さなトウモロコシで、別名ヤングコーンとも呼ばれる。
見た目は小さなトウモロコシだが、これって一体どう言うもの?
品種は同じなの、それとも違う品種なの?
同じ品種なら、なぜそんなに大きさが違うの?
違う品種なら、トウモロコシみたいに大きくならないの?
いろんな疑問が湧いて出てくる。
ベビーコーンって、一体何?
ベビーコーンとは、間引いたトウモロコシ
ベビーコーンというのは、早取りのトウモロコシだ。
早取りというより、間引いたスイートコーンと言った方が正解かな。
トウモロコシは、2メートルの高さに育つ一年草だ。
一年で2メートルの高さまで成長するため、非常に地力、つまり耕地のミネラル分を大量に奪う。
そのため、生食出来るスイートコーンを作るには、1つの茎に1-2本だけ残して間引く。
この間引いた小さなスイートコーンが、ベビーコーンとかヤングコーンと呼ばれる物になる。
ただし日本で間引いたコーンをベビーコーンとして出荷するには、スイートコーン以上に農薬の制限が厳しいため、ベビーコーン栽培を主にトウモロコシを栽培しないといけない。
逆に言うと、日本で生のベビーコーンが出される場合、かなり美味しい高級食材として栽培されているとも言える。
もぎられた形のベビーコーン
コーンスプラウトとは
一方、コーンスプラウトと呼ばれるモノもある。
コーンスプラウトとは、トウモロコシのモヤシのことだ。
暗いところでトウモロコシを発芽させると、黄色い紙縒り(こより)のような形になる。
このコーンスプラウトは、コーンのような甘みがあり、フォアグラなどに合うのだという。
こちらも高級食材で、販売されるときは遮光性のある厚いアルミの袋に入れられている。
光が当たると、すぐに緑色になって硬くなってしまうらしい。
コーンスプラウトの画像
トウモロコシの種類
トウモロコシには6大品種がある。
- スイートコーン
- フリントコーン
- デントコーン
- ポッドコーン
- ポップ種(ポップコーン)
- フラワーコーン
スイートコーン
甘みの強いタイプのトウモロコシで、生でも食べられるモノが多い。
フリントコーン
フリントとは「火打ち石」の意味で、赤や黒っぽい色をしている。
粒の周りに硬い皮みたいな層があり、硬粒種という。
紀元前1000年より前から栽培されていたらしく、害虫にも寒さにも強い。
食用にするには「ニシュタマリゼーション」と呼ばれる処理が必要で、トウモロコシを石灰水などのアルカリ性の溶液で煮て果皮を溶かす。
この方法を知らずにフリントコーンを食べると、ペラグラなどの栄養失調病になる。
フリントコーンは色鮮やかなため、お祭りなどでよく使われる。