ご当地ラーメン 中四国・九州記事一覧

広島ラーメンは、広島市内で人気のラーメンだ。スープが茶色くて透明度が薄いので、味噌ラーメンのようにも見えるが、実は醤油トンコツラーメンだ。博多ラーメンでよく見る白濁トンコツスープに、醤油を合わせているため、茶色いスープになるらしい。麺は中細ストレート麺で、トッピングには細モヤシが定番。青ネギもたっぷりと盛りつけられて出てくるのが、広島ラーメンだ。因みに広島県では、尾道ラーメンも有名だ。しかし味は全...

尾道ラーメンは、広島県尾道のラーメンだ。スープには鶏ガラスープに、瀬戸内で獲れた小魚からとった出汁を合わせる。瀬戸内海に面した尾道では、瀬戸内の魚介類が豊富だ。小鯛や小羽イワシや平子イワシ(10センチ前後のマイワシ)といった小魚を使って、出汁を取るらしい。鶏ガラと魚介だしのダブルスープってわけだね。平打ち麺を用いた醤油ラーメンが多いが、大粒の背脂を入れるのも特徴だ。またスープの温度にもこだわって、...

鳥取牛骨ラーメンは、鳥取県の米子市や境港市、倉吉市など中西部のご当地ラーメンだ。その名の通り牛骨からとった出汁を使っており、牛脂独特のバターのような甘みがあるラーメンだ。麺は中太縮れ麺で、具はモヤシ、ネギ、メンマ、卵、チャーシューなどが入れられる。全国でも牛骨スープのラーメンは珍しい。ただ鳥取では、明治時代から「牛馬耕」(ぎゅうばこう)につかう使役用の牛馬生産を行っていた。牛馬耕とは牛や馬に鋤(す...

徳島ラーメンは、甘辛く煮た豚肉のトッピングが特徴的な徳島のラーメンだ。徳島は日本ハムの発祥地で、ハム工場で大量に使われたトンコツが安く手に入った。そのため戦後すぐから、様々なラーメンが開発され人気を競っているという。出汁のベースはトンコツと鶏ガラの合わせスープだが、大きく分けて三系統あるという。それが、うすくち醤油を使った白系徳島ラーメン(小松島系)、濃口醤油を使った茶系徳島ラーメン(徳島系)、そ...

長浜ラーメンは、福岡市中央区の長浜地区で広まったラーメンで、いわゆる「博多ラーメン」だ。極細麺・替え玉・紅ショウガ・胡麻といった博多ラーメンの特徴は、実は長浜ラーメンの特徴なんだという。この福岡市中央区長浜地区には、中央卸売市場があり、魚などのセリが行われている。市場では、次から次へと魚のセリが行われ、競り落とされた魚は、ドンドン仲卸業者の元へと運ばれる。仲卸業者は、寿司屋だとか魚屋などの小売店へ...

久留米ラーメンは、福岡県久留米市を中心とした地域で広まったラーメンだ。白濁豚骨スープと、ストレート麺が特徴のラーメンで、具にはチャーシュー以外に、キクラゲや海苔などが添えられる。久留米ラーメンは、博多ラーメンや熊本ラーメンの白濁豚骨スープの元祖と言われており、ここから九州各地に広まったという説がある。豚骨を使ったスープは、長崎ちゃんぽんなどで以前から使われていたものだが、とある久留米のラーメン店で...

熊本ラーメンは、白濁した豚骨スープに、ニンニクチップが加えられたラーメンだ。トンコツラーメン久留米発祥だが、それが熊本に伝わって独自発展した。博多ラーメン(長浜ラーメン)との大きな違いは、麺の太さだ。長浜ラーメンは、すぐに出せるように極細麺で作られるが、熊本ラーメンはやや太めの麺を使う。また博多ラーメンは豚骨だけから出汁を作るが、熊本ラーメンでは豚骨に加えて鶏ガラも使う。さらに揚げニンニクなどの形...

玉名(たまな)ラーメンは、熊本県玉名市で生まれたラーメンだ。熊本ラーメンと言えばニンニクが特徴で、焦がしニンニクや揚げニンニクをスープに加えるのだが、玉名ラーメンはそれとはまた違っている。というのも白濁した豚骨ラーメンに、卓上に置いてある焦がしニンニクをトッピングして食べるのだ。また長浜ラーメンのような「替え玉システム」もあり、これも熊本ラーメンとは異なっている。言ってみれば、長浜ラーメンと熊本ラ...

鹿児島ラーメンは、九州のもう一つのトンコツラーメンだ。鹿児島は古くから沖縄や大陸との交流があり、豚肉料理が多い。そのためラーメンのスープにも、トンコツがよく使われる。ただし久留米や博多などの白濁スープではなく、茶色いスープだ。これは少し濁ったトンコツスープに、甘みのある九州醤油を合わせているためで、甘い醤油トンコツラーメンだ。新横浜ラーメン博物館にも「こむらさき」が出店していたが、なかなか美味しい...