カルシウムを摂っているのに骨が弱くなる?

納豆には、健康に良い特別な成分が色々含まれているという。

 

ただそういう成分は喧伝されるわりに、あまりハッキリした研究結果が出ていない。

 

ただ、そういう特別な成分がなかったとしても、納豆というのは良い食品だ。

 

たとえば、食物繊維が多くて、しかも水溶性と難溶性の両方が含まれている。

 

また血液を凝固させるのに重要な役割をする「ビタミンK」を多く含んでいる。

 

ビタミンKは、葉野菜や鶏肉などに含まれていて、特に不足しがちな栄養素ではないのだが、カルシウムの吸収に役立ち、骨を強くする作用も持つという。

 

さらに納豆は、マグネシウムをたくさん含んでいる。

 

マグネシウムは体内で300以上の酵素反応に関わっていると言われている重要なミネラルで、特に不足すると「骨が弱くなる」とされている。

 

というのも体内のマグネシウムの半分は骨に貯蔵されていて、血液中のマグネシウム濃度が下がると、骨からマグネシウムを溶かしだして補うからだ。

 

骨というと、カルシウムばかり思い出されるが、骨はコラーゲンというタンパク質と、カルシウム、リン、マグネシウムでできているのだ。

 

そのため、マグネシウムを多く含む納豆は、骨を強くする食材の一つなのだ。



骨に関しては、「カルシウムパラドックス」(カルシウムの逆説)という現象がよく知られている。

 

牛乳やチーズなどの乳製品をたくさん摂っているのに、骨折が多いという報告があるのだ。

 

牛乳やチーズなどはカルシウム源だから、たくさん摂れば骨が強くなるはずなのに、なぜかそうならない。
これも実はマグネシウムが関係している。

 

というのもカルシウムとマグネシウムは、拮抗(きっこう)ミネラルと言って、片方をたくさん摂ると、もう片方が吸収されないと言う関係にあるのだ。

 

どちらも2価のカチオン(陽イオン)なので、2価のレセプターで吸収されるのだが、レセプターの数は有限なので、カルシウムとマグネシウムが同時に入ってくると、濃度の高い方を機械的にたくさん吸収してしまう。

 

だから牛乳のように、カルシウムが多くてマグネシウムが少ない食品を食べると、カルシウムばかり吸収される。

 

そうなると、血液中のカルシウム−マグネシウムのバランスが崩れるので、骨からマグネシウムを血液中に溶かしだして均衡させねばならない。

 

骨は、さっきも書いたとおり、カルシウムとリン、そしてマグネシウムでできているから、マグネシウムが抜けると骨が弱くなる。

 

つまりカルシウムパラドックスというのは、実際にはマグネシウム不足が原因で、骨を強くするにはカルシウムだけでなく、マグネシウムも充分摂らないといけないということだ。

 

日本人の一日の推奨量としては、カルシウム600mgとマグネシウム300mgで、カルマグ比率は2:1の割合だが、マグネシウムをもっとたくさん摂って1:1くらいでも良いと書いてあるサイトもあるね。

 

そういうことならば、納豆は打って付けの食材だ。

 

納豆にはマグネシウムがたくさん含まれているし、カルシウムをコントロールして骨を強くすると言われているビタミンKも豊富だから。

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