かやく、おかめ、しっぽく、五目うどんのいろいろ
更新日:2019/11/11
かやくうどんは、色んな具材が少しずつ数種類乗っているうどんだ。
関西や北陸などでは具材のことを、薬味を加えた「かやく(加薬)」と呼ぶ。
例を挙げれば、五目炊き込みご飯を、「かやくご飯」と呼んだりする。
かやくご飯と関東で言うと、「何それ?火薬なんか入れて大丈夫なの?」なんて言われたりもするらしい。
関西では日常的な言葉だけど、確かに関東では耳にしたことはないね。
うどんの加薬には、カマボコ、竹輪、ネギ、シイタケの煮付け、卵焼き、ホウレンソウ、天かす(揚げ玉)などから5個くらいが乗せられる。
ただし京都では、同じような五目うどんのことを「しっぽくうどん」と呼ぶ。
しっぽくうどんでは、シイタケの煮付けと湯葉、カマボコと三つ葉などが加薬になる。
京都と大阪は、同じ関西なのであるが、うどんやそばに関しても、色々違うので注意が必要だ。
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おかめうどん 具材を顔のように並べたうどん
関東で、かやくうどんに相当するのが「おかめうどん」だ。
おかめうどんは、具材の配置や色合いを「おかめ」のように並べたことから、そう呼ばれるようになったらしい。
起源は、江戸末期に、根津あたりで店を開いていた「太田庵」という蕎麦屋だ。
カマボコやナルト、伊達巻きやホウレンソウ、湯葉や麩などの具材を、目や鼻や眉毛のように配置して出したところ、それが人気化したと言うことらしい。
ただ、実際に具材で顔を作ると、どぎつい感じになるため、ちょっと品がない感じはするね。
他には、具材が八種類あるので「岡目八目」から来ているという説もあり、こちらを語源としてあげているページもある。
こういう食べ物の名前というのは、人気メニュー化してからデファクトスタンダードになるものだから、語源よりも人気を博して拡がったところが、発祥になることが多い。
無名店で作られたメニューでも、人気店が売り出せば、そこが発祥の店みたいな扱いになるのだ。
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