おでんと関東煮(かんとだき) おでんの東西
更新日:2019/10/29
おでんと言えば、秋冬の定番料理だ。
関東や関西のコンビニでは、8月のお盆の後くらいから、おでんを並べ始める店も多い。
ただ、一口に「おでん」と言っても、様々な「おでん種」があり、地域によって様々なタイプがある。
まず関東と関西とでは、呼び方自体が違う。
味噌田楽と、関東煮
関西では、おでんといえば「味噌田楽」(みそでんがく)を指す場合が多い。
味噌田楽とは、こんにゃくや厚揚げなどの具材を串に刺して煮て、味噌だれをつけてたべるものだ。
味噌田楽
一方、関東で言う「おでん」は、関西では「関東煮」(かんとだき)と呼ぶ。
おでんは関東の料理だから、関東の煮物鍋という意味ってことだろう。
食にウルサい関西人が、おでんについては特に何も言わないのは、これが関東の料理だと認識しているからだろう。
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関東おでんと、関東煮の違い
おでんに入れる具は、東西で色々違う。
まず関東おでんでは、ちくわぶ(竹輪麩)とハンペン(半片)は必須の種だ。
しかし関西の関東煮には、ちくわぶも半片も全く入らない。
私は関西出身で、ちくわぶやハンペンは、全国放送のテレビで名前だけは知っていたが、東京に出てくるまで、実物を食べたことはなかった。
関東おでん種 ちくわぶ
ちくわぶは、ちくわの形にした小麦粉を練って作った種で、ネチャネチャした粉っぽい食感が独特だ。
関東おでん種 はんぺん
スケトウダラのスリ身に、山芋を混ぜて作った練り物で、煮るとモチ並みに大きく膨らむ種だ。
関西おでん種 牛すじ串
関西おでん・関東煮では、牛すじは必須で、コリコリした食感が楽しい。
また、店によってはタコの足を串に刺したモノを入れている場合も多い。
関西おでん・関東煮では、淡口醤油を使い昆布だしで煮込む。
厚揚げやゴボウ天、牛すじや、タコ足などから旨い出汁が出るため、比較的淡口に仕上がっている。
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