酒粕味噌鍋のいろいろ
更新日:2019/11/19
酒粕味噌鍋とは、酒粕(さけかす)と味噌を使った鍋だ。
酒粕も味噌も発酵食品なので、発酵鍋とも呼ばれる。
酒粕は、アミノ酸やペプチドタンパクを含み、美肌に良いと鍋に加えることが最近、流行している。
酒粕を使った物としては粕汁(かすじる)もあるが、粕汁に味噌を加えたモノをベースにした鍋だと思えば近い。
酒粕味噌鍋のいろいろ
- 豚肉と白菜の酒粕味噌鍋 … 豚肉と白菜という定番の組み合わせで作る酒粕味噌鍋。キノコも入れたい。
- 酒粕味噌牡蠣鍋 … 土手鍋(どてなべ)では、味噌で土手を作って、牡蠣・焼き豆腐・春菊などを入れて食べるが、酒粕も追加。
- 酒粕入り石狩鍋 … 石狩鍋(いしかりなべ)は味噌と鮭でつくるが、酒粕も加える。
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酒粕(さけかす)とは
酒粕とは、日本酒を造るときに出来る副産物だ。
日本酒は、酒米(さかまい)を蒸して、米麹(こめこうじ)と混ぜて、そのあと清酒酵母で発酵させる。
米麹は、米に麹菌(コウジカビの胞子)を混ぜて作ったモノで、要するにカビが生えた米だね。
この米麹には、炭水化物をブドウ糖(グルコース)に変化させたり、タンパク質をアミノ酸やペプチドに分解する働きがある。
蒸した米に米麹を混ぜることによって、米の炭水化物をブドウ糖に変化させ、それをさらに清酒酵母によってアルコールに変化させるというわけだ。
そうすると、白い「もろみ」が出来るのだが、もろみをギュッと搾ると白い濁り酒(日本酒)が出来る。
このとき、残った白い固まりが酒粕で、タンパク質やアミノ酸やペプチド、ビタミンやミネラル、食物繊維をたくさん含んでいる。
100グラム中13グラムもタンパク質を含んでいるため、高タンパク食品で、しかもアミノ酸やペプチドタンパクも多いため、吸収が良い。
肌はコラーゲンというタンパク質などで出来ているので、これが美肌に良いと言われる由縁かもね。
酒粕味噌鍋の作り方
酒粕味噌鍋の材料と、下準備
酒粕味噌鍋の具材は、鮭の切り身、焼き豆腐、白菜、大根、白ネギ、ニンジンなど。
豚バラ肉と白菜とか、牡蠣やカニといった海鮮類、シイタケ、シメジ、エノキダケなどのキノコ類も良い。
酒粕味噌鍋のベースは、だし汁(昆布と削り節の出汁)、酒粕、味噌(白味噌、または八丁味噌)、牛乳(または豆乳)で作る。
酒粕は、溶かしやすいように細かくちぎり、あらかじめレンジやお湯で加熱して、柔らかくしておく。
酒粕味噌鍋の料理手順
- 鍋に出汁を入れて加熱し、牛乳(または豆乳)を加える。
- 鍋が温まってきたら、細かくした酒粕を入れて出し汁に溶かす。
- 鮭や豚バラ、キノコなど、出汁になる具材を入れる。
- 白菜などの野菜を入れる。
- 最後に味噌を入れて味を調える。