純米酒と吟醸酒、どちらが美味い?
更新日:2019/10/22
日本酒には、清酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸、本醸造、色んな種類の清酒がある。
日本酒は、米と米麹を原料にして造ったお酒なのだが、どうも色々作り方が違うタイプがあるらしい。
じゃあどれが一番、美味いのか。
コストパフォーマンス的に、どれが良いのか知りたい。
と、その前に、前回のおさらいだ。
- 純米酒 … 米と米麹と水だけで造った日本酒
- 本醸造酒 … 原料の酒米(玄米)を30%以上削って造った日本酒
- 吟醸酒 … 原料の酒米(玄米)を40%以上削って吟味して造った日本酒
精白率と日本酒の種類対応表
精白率30%未満 | 精白率30%以上 | 精白率40%以上 | 精白率50%以上 |
---|---|---|---|
普通酒(アルコール添加あり) | 本醸造酒 | 吟醸酒(低温醸造) | 大吟醸(低温醸造) |
純米酒(米、米麹、水のみ) | 純米本醸造 | 純米吟醸酒(低温醸造) | 純米大吟醸(低温醸造) |
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純米酒の特徴は、酸味と厚み
純米酒の特徴からまとめよう。
まず純米酒とは、水と米と米麹だけで造ったお酒のことだ。
材料が三つだけなので、米本来の風味が楽しめるとか、米本来の味わいがする、などと言われる。
純米酒の特徴は、酸味とコクだ。
純米酒は、酸味の原因となる有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸)が多いため、酸味が強い。
そして酸味が強いと、甘みを抑えるため、純米酒は比較的辛口に感じる。
一方、香り成分は揮発性が高かったり、水に溶けにくい成分もあるため、醸造過程で逃げやすい。
そのため、純米酒は香りが少なくなりがちだという。
一般清酒の醸造途中でアルコールを添加するのは、お酒を水増しするためではなくて、アルコールに溶ける成分をキープするためなのだ。
吟醸酒の特徴とは
吟醸酒は、特別に吟味して醸造したお酒のことだ。
原料となる玄米をしっかりと精白して削り、酒米の表面付近にあるタンパク質や脂質をそぎ落とす。
日本酒には、アルギニン、チロシン、セリン、ロイシン、グルタミン酸などのアミノ酸が含まれていて、これが「コク」だとか「濃厚」な味わいになる。
だが吟醸酒では、アミノ酸に分解されるタンパク質を削って減らしているため、淡麗なシンプルなスッキリした味に仕上がる。
吟醸酒は「フルーティ」と表現されることが多いが、スッキリした味と香りがあるのが吟醸酒ってことだね。
日本酒は、シーンによって飲み分けるべし
純米酒と吟醸酒とどちらが美味いかは、個人的な味覚によって感じ方は違うだろう。
普段、酒だけを飲むタイプの人にとっては、純米酒は酸味があって酸っぱいので、飲みにくいかも知れない。
逆に、魚介類と一緒に日本酒を飲む人に取っては、純米酒は好みかも知れない。
つまり日本酒を味わうシーンによって、美味く感じる日本酒のタイプは変わるってことらしい。
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