土用の丑の日のウナギ
更新日:2019/11/08
うなぎは、土用の丑の日(どようのうしのひ)の風物詩だ。
暑さで食欲が落ちがちな夏に、栄養満点のウナギを食べることで、夏バテを防ごうという慣習だ。
夏の土用だけが、ウナギと絡めて語られ有名だが、土用とは立春・立夏・立秋・立冬という二十四節気の前の18日間のことを言う。
土用の終わりは「節分」で、要するに「季節の変わり目の前の18日間」が「土用の期間」になる。
四立(しりゅう)
この前日が節分で、土用の終わりになる。
- 立春(りっしゅん) … 2月5日頃。冬が極まり、春の気配が始まる日。
- 立夏(りっか) … 5月6日頃。春が極まり、夏の気配が始まる日。
- 立秋(りっしゅう) … 8月8日頃。夏が極まり、秋の気配がし始める日。
- 立冬(りっとう) … 11月6日頃。秋が極まり、冬の気配が始まる日。
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平賀源内と、土用の鰻
土用の丑の日にウナギが良いと広めたのは、江戸時代の発明家・平賀源内(ひらがげんない)だと言われている。
一説には、平賀源内が、夏場に売上げが落ちる鰻屋の軒先に「本日、丑の日」と書いた看板を出させた結果、ウナギの売上げが伸びたという。
それを見た他の鰻屋も、それに倣って「土用の丑の日は鰻」というコピーを使ったという。
因みに平賀源内は、江戸時代中期に活躍した人で、讃岐国に生まれ、本草学(ほんぞうがく:薬草などの知識)を学び、長崎でオランダ語や医学、鉱山開発や鉱物の知識に触れた。
伊豆や秩父で鉱山開発に携わったり、物産展を開いて内外の変わった物産を紹介したりした。
オランダの静電気発生器を修理して「エレキテル」として公開し、それが話題になったことでもよく知られている。
解体新書を著した杉田玄白とも交流があり、江戸では有名な人だったらしい。
土用の丑の日の鰻は、そんなに美味くない?
しかしなぜ、平賀源内の「本日、丑の日」という看板が、なぜ鰻の売り上げを伸ばしたのか。
実は、丑の日には「う」の字で始まる食べ物を食べると良いという言い伝えが昔からあって、平賀源内がそれに掛けて宣伝したと言うことらしい。
平賀源内は、新しいことを知ってる人だと知られていたため、「源内さんが言うなら」ってことで、広まったのかな?
ただし平賀源内が本当に「丑の日は鰻」と言ったのかどうかは、実はよく分からない。
鰻が滋味に満ちていて、夏バテに良いというのは、万葉集の時代から知られていたことではあるし。
ただそれは、上方の話であって、醤油が安く出回る前の話だ。
さらに言うと、夏というのは鰻が痩せている時期で、あまり脂がのっていない。
鰻に脂がのる旬はいつかというと秋から冬で、美味いウナギを食べるなら、冬の方が良いらしい。
もちろん現代日本に流通している鰻の99%が養殖鰻で、年中しっかり脂がのるように養殖しているはずだけどね。
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