スルメイカが記録的不漁
更新日:2019/11/15
スルメイカも、人気の酒の肴だ。
ところが近年、スルメイカが記録的不漁で、殆ど獲れない日も多いと言う。
スルメイカは、日本近海を中心に北はアラスカ、南はベトナム沖まで回遊している。
成長が早いため、そう簡単には不漁にはならないのだが、今は記録的不漁で価格も高騰している。
毎年10月始めに行われる「函館いか祭り」でも、スルメイカが不漁なので、イカの即売会を中止せざるを得ない状態だ。
イカのお祭りで観光客もたくさん訪れるのに、肝心のイカがないのだから、どうしようもないね。
イカめしも名物だけど、国産イカのイカめしは、期待出来なさそう。
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スルメイカは不漁、マイワシは豊漁
スルメイカの不漁の原因はよく分かっていないが、産卵地である東シナ海北部の水温が、問題らしい。
スルメイカは、秋生まれと冬生まれの群れがあり、日本海側では9月から11月くらいに生まれた秋生まれのスルメイカが、対馬暖流から日本海を北上し、水揚げされる。
一方、12月から3月くらいまでに生まれたスルメイカは、黒潮に乗って成長しながら北海道まで北上する。
冬生まれのスルメイカの旬は夏から秋頃だが、この漁獲量が壊滅的らしい。
どうもここ数年、産卵場の東シナ海の水温が低くて、それでイカの幼生が育ちにくい。
さらに大きく成長する生育場である北海道の太平洋側の水温が高すぎて、生育も良くない。
スルメイカは東シナ海で生まれて、黒潮に乗って北海道東部まで北上し、そこで大きくなって、また東シナ海にもどって産卵するワケなので、この両方の海域の水温が適さないと言うことらしい。
その一方で、マイワシの漁獲量が5倍くらいに増えていて、数十年ぶりの豊漁となっているという。
つまり近年の日本近海は、スルメイカにとっては良くない環境で、マイワシにとっては絶好の環境になって居るらしい。
イカの生食に注意、アニサキス
魚介類を生で食べるのは、アニサキスのリスクがあるため、薦められない。
アニサキスは、魚介類(サケ、サバ、アジ、イカ、タラなど)の寄生虫で、魚の内臓や筋肉の中に住んでいる。
アニサキスが寄生する魚介類を食べると、胃アニサキス症という、激しい腹痛と嘔吐に教われる。
アニサキス自体は、人間に寄生することが出来ないのだが、胃腸で激痛を起こす原因になる。
アニサキスは、加熱調理で死ぬし、凍らせても死ぬ。
またイカ刺しのように、細かく包丁を入れると、食中毒を防げることが多い。
日本海側では、アニサキスが寄生するような魚の刺身が名物になってる事が多い。
これは日本海側に多い種類のアニサキスが、あまり激しい食中毒の原因にならないかららしい。
一方、太平洋側に多いアニサキスは、激しい食中毒を起こすタイプなので、注意が必要だ。
自分で魚やイカを釣ってきて、それを刺身にして食べるのは、危険だな。
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