日本酒の種類
更新日:2019/10/22
日本のお酒にも色々ある。
まず、米を米麹を原料として作ったお酒には、清酒(せいしゅ)と濁り酒(どぶろく、もろみ酒)がある。
清酒は透明で向こうが見えるお酒で、濁り酒は白く濁っているお酒のことだ。
米と米麹で醸造(アルコール発酵)させた酒は元々、白い濁り酒になるのだが、そのままの形が濁り酒で、漉して透明にしたのが清酒って事だ。
どぶろくは、口当たりが良く甘みも強いのだが、アルコール度数は清酒と同じ14度あるので、飲み過ぎて悪酔いしやすいと言われている。
韓国のマッコリ酒も白いが、どぶろくと同じ作り方だかららしい。
こういう濁り酒は世界中にあって、家庭で自家醸造されている事も多いようだ。
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純米酒とは、米と米麹と水だけで作ったお酒
日本酒と言えば、普通は清酒(せいしゅ)を指す。
清酒とは、米と米麹を原料として作って、しっかり漉したお酒のことだ。
しかし清酒にも色んな種類がある。
純米酒(じゅんまいしゅ)だとか本醸造(ほんじょうぞう)だとか吟醸(ぎんじょう)など、色んな名前のお酒が売っている。
これって一体どういうことなんだろう。
まず、純米酒とは、米と米麹と水だけで作ったお酒のことだ。
お酒は、洋の東西を問わず、様々な添加物が使われていて、日本酒も色んな混ぜ物を使って造る。
お酒はデンプンや糖分をアルコール発酵して作るので、米でなくても、麦や芋やトウモロコシでも作ることが出来る。
米以外の材料で作ったアルコールやアミノ酸、酒粕を混ぜて作った清酒もあるのだ。
そういう米と米麹以外の混ぜ物を入れずに作ったのが、純米酒ってことだね。
本醸造とは精米歩合70%以下のお酒
一方、本醸造酒とは、精米歩合70%以下(精白率30%以上)のお酒のことを言う。
まず、日本酒を造るには、原料の酒米の玄米の表面をまず削り落とす。
玄米は苦味があるし、白米の表面にもタンパク質や脂質があるため、醸造すると雑味がでてスッキリした味にならない。
そのため、玄米の表面をドンドン削って、原料の米を白くするわけだ。
そして玄米の表面を30%以上削らないと、日本酒本来のスッキリした清酒が造れないってことらしい。
そのため、精白率30%以上の材料で作った日本酒を「本醸造酒」と呼ぶ。
吟醸酒、大吟醸酒とは、特別に吟味したお酒
吟醸酒(ぎんじょうしゅ)とは、「特別に吟味して醸造したお酒」のことだ。
スッキリした味わいと香りを持つ清酒を造るには、玄米をドンドン削って精白率を高めれば良い。
しかし精白率を高めれば、それだけ歩留まりが悪くなるので、大量生産には不向きになる。
本醸造酒の定義は「精白率30%以上」で、玄米を30%以上削るわけだが、これは大量生産と品質を天秤にかけた場合のギリギリのラインってことだ。
精白率を下げれば、それだけたくさんのお酒が造れるが、味が悪くなる。
逆に精白率を上げれば、味は良くなるが、造れるお酒の量が少なくなる。
ということで、普通の清酒は本醸造で造るが、特別に精白率を高めて造ったのが吟醸酒や大吟醸酒だ。
要するに、ハイクラスの日本酒ってことだね。
因みに、吟醸酒と大吟醸の違いは、精白率・精米歩合の違いだ。
- 吟醸酒 … 精白率40%以上(精米歩合60%以下)
- 大吟醸(だいぎんじょう) … 精白率50%以上(精米歩合50%以下)
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