日本のお酒にも色々ある。まず、米を米麹を原料として作ったお酒には、清酒(せいしゅ)と濁り酒(どぶろく、もろみ酒)がある。清酒は透明で向こうが見えるお酒で、濁り酒は白く濁っているお酒のことだ。米と米麹で醸造(アルコール発酵)させた酒は元々、白い濁り酒になるのだが、そのままの形が濁り酒で、漉して透明にしたのが清酒って事だ。どぶろくは、口当たりが良く甘みも強いのだが、アルコール度数は清酒と同じ14度ある...
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和食と日本酒 酒の肴のうんちく記事一覧
甘口の日本酒と辛口の日本酒は、どう決まるのか。実は、甘いとか辛いというのは、もともと別の指標だ。たとえば砂糖と唐辛子を混ぜれば、その比率によって感じ方はかなり変わるだろう。一般のメニューなら、甘辛いという表現になる場合も、日本酒の場合は甘いか辛いかどちらかに分類されるわけだし。では甘口とか辛口というのは、数値化できないかと言えばそうでもない。日本酒の成分は「日本酒度」「エキス分」「総酸」「アミノ酸...
日本酒には、清酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸、本醸造、色んな種類の清酒がある。日本酒は、米と米麹を原料にして造ったお酒なのだが、どうも色々作り方が違うタイプがあるらしい。じゃあどれが一番、美味いのか。コストパフォーマンス的に、どれが良いのか知りたい。と、その前に、前回のおさらいだ。純米酒 … 米と米麹と水だけで造った日本酒本醸造酒 … 原料の酒米(玄米)を30%以上削って造った日本酒吟醸酒 … 原料の...
「つけ焼き」(漬け焼き)とは、魚の切り身を、あらかじめ漬け汁に漬け込んでから焼く調理法だ。焼き魚や魚の焼き方にも色々あって、違いが分かっていると、同じ魚メニューでもバリエーションが出せる。つけ焼きは、サケやサバ、タイや金目鯛、ブリ、カツオ、マナガツオ、サワラ、銀ダラなど様々な魚に使われる。漬け焼きの種類としては、幽庵焼き(ゆうあんやき)西京焼き(白味噌つけ焼き)塩麹つけ焼きなどといったモノがある。...
「つくね」と「つみれ」も、違いがよく分からない「つくね」のイメージは、焼き鳥屋で出てくる、鶏ミンチに軟骨などを混ぜて作った「鶏つくね」だ。鶏ミンチを団子状にして串に刺して焼いたり、甘辛いタレをかけて食べるアレだ。一方、「つみれ」のイメージば、鍋に入れる魚のすり身の団子だ。イワシのつみれ団子で作った「つみれ汁」や、おでんに入れるツミレが、すぐに思い浮かぶどちらも団子なのだが、何が違うのか。
シシャモも、酒の肴としてよく食べられる魚だ。と言っても日本国内で流通しているのは、「樺太シシャモ」「カペリン」と呼ばれる輸入品だ。本来のシシャモ(本シシャモ)は、北海道の太平洋沿岸だけで獲れる魚で、形は似ているが味や香りは微妙に異なる。キュウリウオとは本シシャモと樺太シシャモ(カペリン)は、共にキュウリウオ科の魚で、形が似通っている。このキュウリウオは、北海道沿岸や北緯40度以北の北太平洋を廻遊し...
スルメイカも、人気の酒の肴だ。ところが近年、スルメイカが記録的不漁で、殆ど獲れない日も多いと言う。スルメイカは、日本近海を中心に北はアラスカ、南はベトナム沖まで回遊している。成長が早いため、そう簡単には不漁にはならないのだが、今は記録的不漁で価格も高騰している。毎年10月始めに行われる「函館いか祭り」でも、スルメイカが不漁なので、イカの即売会を中止せざるを得ない状態だ。イカのお祭りで観光客もたくさ...