ういろう 羊羹 水ようかん
更新日:2019/09/04
ういろう(外郎)、羊羹、水ようかん、これって皆、同じようなモノに見えるけど、一体何が違うのか。
まず、ういろうとは、米粉と砂糖、お湯を混ぜて練り、せいろで蒸したお菓子のことだ。
使うのは、うるち米や糯米の他に、小麦粉やワラビ粉など、デンプンであれば良いらしい。
白砂糖を使うと「白ういろう」、黒砂糖を使うと「黒ういろう」になる。
小豆あんや抹茶などを混ぜると、茶色や緑色のういろうになる。
新幹線の車内販売で有名な名古屋の青柳ういろうでは、夏場に「マンゴーういろう」なども販売している。
こういう風に、混ぜるものによって、様々な味のモノが作れるのが、ういろうの特徴だね。
ういろうは、小田原ういろうや、名古屋の青柳ういろうが有名だが、西日本各地に、さまざまなご当地ういろうがある。
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ういろうと羊羹は、何が違うのか
ういろうは、蒸し羊羹
ういろうと羊羹は、何が違うのか?というと、実は製法が全然違う。
ういろうは「蒸して」形を作るが、羊羹は寒天で固める。
元々、ういろうというのは蒸し羊羹と呼ばれる菓子の系統で、室町時代にルーツを持つ羊羹の仲間ではある。
蒸し羊羹の系統としては、芋羊羹などがある。
羊羹、水ようかんは、練り羊羹
一方、現在の羊羹や水ようかんは「練り羊羹」と呼ばれる系統だ。
江戸時代中期に、寒天で小豆あんを固める「練り羊羹」が誕生し、それがルーツとなっている。
因みに普通の羊羹と水ようかんの違いは、単に水分と寒天の分量の違いだ。
水分が多く、甘みが少ないのが水ようかんで、口触りも普通の羊羹とは違う。
ただ、水ようかんは水分量が多いため、あまり日持ちがしない。
ういろうの作り方