バスク風 黒焦げチーズケーキ
更新日:2019/09/06
バスクチーズケーキ・バスチーは、スペインのバスク地方のレストランで人気のベイクドチーズケーキだ。
見た目は、焼きすぎて黒焦げになったようなケーキで、ギョッとする。
英語表記では、「バスク・バーント・チーズケーキ(Basque burnt cheesecake)」で、バーントというのは「よく焼いた、真っ黒焦げの」という意味だから、バスク風の黒く焦げたチーズケーキということだろう。
バスク地方は、ミシュランガイドでも★をたくさんもらっているレストランが多い激戦区で、その中で注目されているだけあって、近年、欧米でも人気が高まっているようだ。
日本でも最近、東京を中心に、いくつかのバスクケーキ専門店も誕生し、人気を集めている。
ローソンでは「バスチー」の名称で販売、成城石井でもミニサイズのバスクチーズケーキが売られ始めており、自分へのご褒美スイーツとしての人気も高まっているようだ。
広告
今売れてます!
広告
バスクチーズケーキ 黒コショウで味が一変する
バスクチーズケーキは、食べてみると、甘いクリームチーズを丸ごと食べているような、どっしりとした食べ応えがある。
クリームチーズを大量に使うので、値段は高いが、キャラメルも味が濃いため、少量で満足感がある。
一口サイズのバスクチーズケーキも、スーパーなどで売っているが、確かにバクバク大量に食べれるような代物ではない。
ちょっとずつ味わいながら食べるとか、珈琲や紅茶のアテに食べるタイプのチーズケーキだ。
また苦味が好きな人は、あらびき黒コショウをつけて食べると、味わいが一変して、大人な味になる。
黒コショウをつけて食べるバスクチーズケーキは、ワインとの相性もよいらしい。
バスクチーズケーキの黒焦げの正体はなに?
バスクチーズケーキは、クリームチーズを大量に使い、オーブンで焼いて作る。
普通のベイクドチーズケーキやプリンは、「湯煎焼き」(ゆせんやき)と呼ばれる方法で焼く。
湯煎焼きとは、オーブンで焼くときに、天板にお湯を張って焼く方法で、要するに「蒸しながら焼く」のだ。
湯煎焼きでは、蒸気で火を入れるため、表面はふんわりとしていて、焦げ目はつかないか、うすい茶色になる。
ではなぜバスクチーズケーキは、黒焦げになっているのか。
実はバスクチーズケーキは、湯煎焼きせずに、しっかり焼き目をつける。
そのため、黒焦げみたいな見栄えになる。
このバスクチーズケーキの黒焦げは、食べてよいモノなのか?
広告
今売れてます!
広告
バスクチーズケーキの黒焦げは、キャラメル化
実はこの焦げは、他のケーキやホットケーキの焦げとは成分が違う。
普通のケーキやホットケーキの焦げは、小麦粉に含まれるタンパク質が砂糖と反応して出来たもので、「メイラード反応」で出来た焦げだ。
これは身体に悪い老化物質の「AGEs」の一つで、黒焦げは苦いし身体にも悪い。
一方、バスクチーズケーキには小麦粉は使われるが、ほんの僅かだけだ。
バスクチーズケーキの焦げは、ケーキ生地に含まれる砂糖が表面で変化したもので、「キャラメル化」という。
砂糖を水に溶かしてフライパンなどでゆっくり加熱すると、水分が飛んで茶色になっていくが、これがキャラメル化現象だ。
英語では、キャラメライぜーション、フランス語では、キャラメリゼと呼ばれる。
要するに、バスクチーズケーキの焦げはキャラメルで、食べても特に身体に悪いと言うことはないって事だ。
バスクチーズケーキ 作り方
バスクチーズケーキ 材料
クリームチーズ大量、グラニュー糖、生クリーム、卵、そして小麦粉を少々。
簡単に言うと、クリームチーズと砂糖、生クリームと卵を丁寧にかき混ぜて、少しだけ小麦粉を入れて、あとはオーブンで焼くだけというのが、バスク風チーズケーキだ。
バスクチーズケーキ 注意点
生地がダマにならないように、後から加える材料は湯煎して温めてから混ぜることが肝要らしい。
焼き加減は、ケーキの色の様子を見ながら、数回に分けて焼くと、焦げすぎが防げる。
フライと一緒で、急に茶色くなって黒焦げになってしまうし。
バスクチーズケーキ 作り方動画 その1
説明入り。