ぼんち揚げ vs 歌舞伎揚げ
更新日:2019/09/10
ぼんち揚げとは、うるち米ベースで作られた「揚げ煎餅」だ。
ぼんち揚げは大阪で1960年に誕生し、関西を中心に全国で販売している。
ぼんち揚げは、硬めの揚げ煎餅で、サクサクと言うより、ガリガリといった食感だ。
ぼんち揚げにそっくりなのが、東京の「歌舞伎揚げ」(かぶきあげ)だ。
歌舞伎揚げは関東から東日本で売れており、ぼんち揚げと歌舞伎揚げで日本を二分している。
因みに歌舞伎揚げは、東京の世田谷で同じ1960年に誕生しており、どちらが先なのかは、良く分からない。
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ぼんち揚げと歌舞伎揚げの違いとは
ぼんち揚げと歌舞伎揚げでは、味が違う。
というのもまず、使っている醤油が違うのだ。
ぼんち揚げは、ヒガシマル醤油の淡口醤油(うすくち)を使っており、淡い色をしている。
また昆布だしを使っているらしく、関西風の味付けになっている。
ヒガシマル醤油は、関西ではメジャーな醤油ブランドで、兵庫県たつの市が本拠地だ。
龍野醤油は淡い色をした醤油で、関西では麺類の味付けに必ず使われる。
関西のうどんのスープは、黄色い透き通ったスープになっているが、これは淡口醤油を使っているからだ。
高級素麺の「揖保乃糸」(いぼのいと)も、この龍野周辺で生産しており、麺に合う醤油ということらしい。
ぼんち揚げが出来るまで ぼんち揚げ 工場動画
ぼんち揚げ 通販
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歌舞伎揚げの特徴
一方、歌舞伎揚げは東京で出来た揚げ煎餅で、使われている醤油は野田醤油だ。
千葉県野田市はキッコーマンの本拠地でもあり、江戸時代に濃口(こいくち)醤油が誕生した場所でもある。
濃口醤油の誕生で、マグロなどの油っぽい魚も、刺身や寿司で食べられるようになったという。
ぼんち揚げとは違って、歌舞伎揚げは歌舞伎をテーマにしており、一枚一枚に「家紋」が入れられている。
現在の歌舞伎揚げは、ソフトに作るために膨らませていて、家紋に見えないけれど、昔はもっと様々な家紋がハッキリ見えていたらしい。
歌舞伎揚げ 動画