フィナンシェは、フランスの焼き菓子だ。フィナンシェの特徴は、アーモンドパウダーだ。アーモンドパウダーと小麦粉、卵白と焦がしバターで作られているのだが、アーモンドパウダーをたっぷり使う。「金の延べ棒」のような形や色をしており、仕事の合間に食べやすくて縁起も良いと言うことで、パリの証券取引所周辺で株式売買する人に好まれていたらしい。そのため、フランス語で「お金持ち」とか「金融家」と言う意味のフィナンシ...
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マドレーヌとは、マドレーヌという女性が作ったというフランスの洋菓子だ。マドレーヌの特徴は、貝の形をしているところで、材料的にはパウンドケーキと変わらない。つまりマドレーヌは、「女性の名前が付いた、貝殻の形をしたパウンドケーキ」と言うことらしい。パウンドケーキとはパウンドケーキとは、バター、小麦粉、卵、砂糖を、それぞれ1ポンドずつ混ぜ合わせて作るケーキのことだ。「バターケーキ」と呼ばれるタイプのケー...
フォンダン・ショコラ(フォンダント・ショコラ、フォンダン・オ・ショコラ)は、チョコレートの菓子だ。材料は、チョコレート、バター、卵、砂糖、薄力粉、塩などだ。フォークやスプーンで割ると、中からトロリとしたチョコレートが流れ出るのが特徴だ。フォンダンというのは「溶けた」と言う意味で、ショコラは「チョコレート」の意味。つまり見た目そのままで、「溶けたチョコレート」っていう名前なんだね。フォンダンショコラ...
タルトタタンとは、バターとリンゴと砂糖を煮詰めて、タルト生地に乗せたお菓子だ。19世紀後半に、フランスでホテル・タタンで作り出されたスイーツだという。当時、ホテル・タタンを経営していたのがタタン姉妹で、姉のステファニータタンはある日、アップルパイを作っていた。ところがある日、リンゴに火を入れすぎて黒くなりすぎたので、慌ててタルト生地を被せて焼き上げてみた。すると美味しそうだったので、デザートとして...
パリ・ブレストは、現存する世界最古の自転車イベントを記念して考案された菓子だ。フランスのパリとブレスト間を往復する「パリ・ブレスト・パリ(PBP)」と呼ばれる大会開催時に、パリとブレストの間で提供されることが多い。自転車の車輪をイメージした「リング・シュー」に、アーモンドダイスをちりばめたり、ナッツをキャラメリゼした「プラリネ」やクリームを挟み込むことが多い。パリ・ブレストにナッツを使うのは、体力...
オランジェットは、シロップ漬けの柑橘類の皮や皮付きを、チョコレートで包んだお菓子だ。オレンジピール(オレンジの皮)やレモンピールのシロップ漬けを、リキュールに漬けたあと、溶かしチョコレートにくぐらせる。柑橘類の皮の苦味、リキュールの香り、チョコレートなど、様々な味や香りが楽しめる。柑橘類も、オレンジピールが多いが、オレンジスライスやレモンスライスも使われる。ハッサクや甘夏、グレープフルーツを使った...
ダックワーズ(ダコワーズ)は、アーモンド風味のメレンゲを使った焼き菓子だ。フランスの保養地のダクスが名前の由来で、アンリ4世という菓子を元に作られたと言われている。材料的には、マカロンとほぼ同じだが、なぜかマカロンとは異なる不思議な柔らかさを持っている。ダックワーズは、小判方に焼かれ、2枚の間にクリームを挟む。定番は、アーモンドクリームとラムレーズンだが、このほかには珈琲クリームや、チョコクリーム...
カヌレとは、フランスの焼き菓子だ。正式名は、カヌレ・ド・ボルドーと言い、ボルドーワインで有名なボルドー地方のお菓子だ。ミツバチの巣から採れる蜜蝋(みつろう)を、「カヌレ型」と呼ばれる型に塗って、そこに生地を入れて焼いて作る。因みにカヌレというのは「溝の付いた」という意味で、ガッシリした歯車みたいな形をしている。カヌレ・ド・ボルドーの楽しみ方 トッピングカヌレは、暗褐色の硬い外側と、柔らかい内側のコ...
マカロンは、卵白とアーモンド粉末と砂糖で作った半生菓子だ。卵白を泡立てたメレンゲに砂糖とアーモンドプードル(アーモンドパウダー)を加え、それを焼いて作る。砂糖の分量が多いため、かなり甘い。2枚のマカロンにジャムや生チョコ(ガナッシュ)、クリームなどを挟んだ形で売られている。因みに日本でマカロンと呼んでるのは、パリ風マカロンや、マカロンムーと呼ばれる種類のマカロンで、その他にも様々なマカロンが古くか...
フロランタンは、クッキー生地にアーモンドスライスをキャラメルコーティングしたお菓子だ。フランスやドイツで有名な菓子で、「フィレンツェの」というのが名前の由来らしい。16世紀に、イタリアのフィレンツェから、フランス国王のアンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスが、フロランタンを伝えたと言われている。カトリーヌ・ド・メディシスは、メディシスという名前から分かるとおり、メディチ家からフランスに嫁いだ...
クグロフとは、フランスのアルザス地方で、日曜日の朝に焼くパンだという。ラム酒に漬けたレーズンやアーモンドを練り込んだ生地をイースト発酵させ、それを独特の型に入れて焼く。レーズンパンだとか、ナッツ入りのパンってことだね。因みにアルザスは、フランスとドイツの狭間にあって、長い歴史を持つ地方だ。現在はフランスの一部となっているが、ドイツやオーストリアの影響を大きく受けている。クグロフベースのクリスマスケ...
シュトレン(シュトーレン)は、ドイツやオランダの菓子パンだ。レーズン、アーモンド、マジパン、ドライフルーツなどと、バターをたっぷりとパン生地に練り込み、酵母で発酵させた後に焼いて、粉砂糖をたっぷりと振りかける。クリスマス前には、粉砂糖をたくさん振りかけたシュトレンを薄く切って食べるのが、習わしだという。クリスマスのシュトレンは、クリスマスのおよそ一ヶ月前に作り、それを毎週少しずつ食べていく。これは...