マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸とは
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スーパーでは殆ど扱っていないが、業務用として出回っている油もある。
たとえば菓子材料のショートニングは、クッキーなどをサクサクに仕上げる油だ。
英語のshortという言葉には「パリッ」「サクッ」という意味があり、サクッとさせるモノという意味で、ショートニングという名前が付いているらしい。
ショートニングという油は、水分が少ない「濃いマーガリン」で、純度が非常に高い油だ。
一方、「ファットスプレッド」というのもあるが、こちらは逆に水分の多い「薄いマーガリン」のことで、日本でマーガリンというと、これを指すらしい。
要するに「ソフトマーガリン」って事だな。
これらは元々バターの代用品として開発され、世界中に広まったものだが、「トランス脂肪酸」をたくさん含んでいて、有害食品ではないかと疑われている。
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングは、植物性油脂に水素添加して固体にするのだが、その工程でトランス脂肪酸が発生する。
トランス脂肪酸は、心臓病や、アレルギーなどに関係があるとされていて、含有量表示が義務づけされ始めている。
しかし食品加工の際に使われるショートニングや、マーガリンの場合は、トランス脂肪酸含有量は、表示されないだろうから、注意が必要かもしれない。
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風味油、離型油、炊飯油。業務用油脂の色々
食品材料や食品添加物を調べて見ると、油に関するモノがたくさんあるし、馴染みがない名称がたくさんある。
業務用油脂とは、食品を作るときや、レストランなどで使われる油のこと。
業務用油脂のいろいろ
油脂名 | 目的 | 具体的な名称 |
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風味油とは | 業務用で使われるバターやガーリックなどの風味(ふうみ)をつけた油。
パスタを作るときに使ったりする。
様々な風味の油が業務用で販売されている。
| バター風味油、ガーリックオイル、焦がし醤油オイルや、トウガラシオイル、エビ油、ネギ油、他 |
ショートニングとは | クッキーなどの洋菓子をサクッとさせる | 不飽和脂肪酸が多い植物油を水素添加して作る。
健康に有害だと言われるトランス脂肪酸を10%以上含む業務用油脂 |
マーガリンとは | バターの代用 | 不飽和脂肪酸が多い植物油を水素添加して作る。
健康に有害だと言われるトランス脂肪酸を10%以上含む加工油脂。
脂肪分が80%以上あるモノをマーガリンと呼ぶ |
ファットスプレッドとは | バターの代用品 | 油分が80%未満のマーガリン。
パンやクッキーなどに塗る。
日本で売られているマーガリンは、実はこのファットスプレッド。
不飽和脂肪酸が多い植物油を水素添加して作る。
健康に有害だと言われるトランス脂肪酸を含む加工油脂。
|
ガーリックスプレッドとは | ガーリックなどのスパイスを練り込んだマーガリン | |
離型油(りけいゆ)とは | 食品が容器や機械などにくっつかないようにする | 食品加工の際に、くっつくのを防ぐ。
パンや菓子を焼いたときに、鉄板にくっついてしまうのを防ぎ、美しく仕上げるための専用油。
パン専用離型油、洋菓子専用離型油、スプレータイプ離型油、機械のさび付き防止兼用の離型油など、いろいろある |
炊飯油・麺さばき油とは | 飯や麺同士がくっつくのを防ぐ | 飯を炊いたときに、ご飯同士がひっつかないために加える専用の油。
普通のサラダ油では、油が均一に拡がらないため、うまく行かない。
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ツヤ出し油とは | パンにツヤを与える | 焼き上がったパンに塗って、つやを出すための油 |
粉末油脂とは | 油を生地に練り込むために加工された油 | 油を微粒子にしてタンパクや炭水化物でコーティングしたもの。
春巻きの皮やスナックの生地に練り込んで焼くと、油分がまんべんなく行き渡り、食感がサクッとする。
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乳化油脂とは | 卵の泡立ちを維持する。
バッター液(小麦粉と卵を混ぜた液)の分離を防ぐ。
| ケーキ作りの時に混ぜるとへたりにくくなる。
揚げ物に使うバッター液のムラがなくなる。
クレープの食感が良くなる。
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