肉や魚に付いているバーコードは
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インストアコードとは、そのお店の中だけで使っている商品のナンバーコードだ。
肉とか魚のパックに付いているバーコードがインストアコードで、普通の商品に付いているバーコードと同じようにレジで読み込める。
お店で勝手に作って貼っているバーコードが、なぜレジで読み込めるのか。
この当たりを説明する前に、通常のバーコードについてまとめておこう。
通常の商品に付いているバーコードは「JANコード」と呼ばれるモノで、Japanese Article Numberの略称だ。
JANコードは、JIS規格で定められている規格だけれど、実はヨーロッパのEANコード規格と同じ仕様で、国際規格のコードになっている。
JANコードは13ケタの数字列で、最初の二ケタが国コード、そのあとの5ケタがメーカーコードになっている。
【国コード(2ケタ)】+【メーカーコード(5ケタ、または7ケタ)】+【商品コード(5ケタ、または3ケタ)】+【チェックデジット(チェック用の数字)】
と言う構成だ。
日本のメーカーの製品であれば、49か45で始まる数字になっている。
因みに近年は国コードが2ケタでは足りなくなり、3ケタの国コードも使われている。
またチェックデジットは、読み取った数字が間違ってないかを大雑把にチェックする数字で、コレが合わないと読み取りエラーになる。
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JANコードは、メーカー製品に付ける商品コードだが、肉や野菜などにも使える工夫が、「インストアコード」だ。
インストアコードは、メーカーではなくて、販売店などが独自に使えるバーコードで、2ケタの国コードの部分を、20~29にすれば、あとは独自にコード体系を作ることができる。
また02で始まっているバーコードは「Non-PLU」(ノン・ピーエルユー)と呼ばれるバーコードだ。
02で始まるバーコードは、バーコード自体に商品価格が載っているタイプのバーコードだ。
通常のバーコードは、ただの13ケタの数字であり、商品名や販売価格は載っていない。
商品名や価格は、POSレジに接続されているコンピュータや内蔵しているメモリの中にリストがあって、そのリストから商品名や価格を見つけ出してくる。
これを<Price Look Up>(プライス・ルックアップ)といい、頭文字をとって「PLU(ピーエルユー)」と呼ぶ。
一方、02で始まるノン・ピーエルユーのコードでは、価格情報はサーバーのリストには無いので、ノン・ルックアップと呼ばれる。
ただ「豚肩ロース 生姜焼き用」とか「焼き鳥パック」等という商品名は、サーバーから持ってくるので、全く何も参照しないというわけではないのだが。
因みに、インストアコードは、最初の2ケタと末尾の1ケタ以外の10ケタの数字を、自由に設定して使うことができるので、10ケタを商品の識別コードと価格情報に振り分ける。