充填豆腐(じゅうてんとうふ)とは
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充填豆腐(じゅうてんとうふ)とは、スーパーやディスカウントストアなどで安売りされている豆腐だ。
高級な豆腐は、一丁300グラムで100円とか200円もするが、充填豆腐なら一丁30円~50円くらいで売られている。
そのため、充填豆腐はなんとなく怪しいニセ豆腐なんじゃないか?と思われることもある。
たしかに充填豆腐は、僅かに苦みがあったりするね。
なので食品添加物や、紛い物(まがいもの)がたくさん入っているんじゃないか、と言う風に思ったりする。
でないと、普通の豆腐より何割も安く作れないはずだし、苦味の説明が付かない。
また充填豆腐は、普通の豆腐よりも賞味期限が長い。
そのため、充填豆腐には保存料が入っているんじゃないかと疑われたりする。
しかし充填豆腐の苦味や賞味期限は、製法が普通の豆腐と違うのが主な原因だ。
充填豆腐の材料や製法は?
充填豆腐の材料は、大豆とニガリ(凝固剤)だけだ。
普通の豆腐の場合は、このほかに泡を消す消泡剤(しょうほうざい)や、油が使われていたりするが、充填豆腐を作るには、消泡剤も油も必要が無い。
というのも泡そのものが出来ない製法だからだ。
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豆腐の製法は、水に漬けて柔らかくした大豆を砕いて呉(ご)と呼ばれる状態にする。
これを煮たあと絞って豆乳を取って、おからと分ける。
ここから普通の豆腐は、ニガリを混ぜて固めるのだが、充填豆腐の場合は豆乳を冷ます。
豆乳を冷ましている間に泡は消えていくので、消泡剤は必要無い。
豆乳が十分に冷めたら、そこでニガリを混ぜてパック詰めする。
この状態では豆腐にならないので、お湯につけてゆっくりと加熱して豆腐を固める。
充填豆腐の苦味の原因とは?
伝統的な製法では、にがりで固めたあと、水にさらしてアク抜きをする。
しかし充填豆腐は固めたあとに水にさらさないので、多少のアクが残って苦味の原因になると言うことらしい。
充填豆腐が日持ちする理由については、次で説明する→充填豆腐の賞味期限が長い理由。