コンビニに、残暑の8月からおでんが並ぶわけ
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流通業界には、色々不思議なことがある。
たとえば8月のお盆を過ぎると、コンビニに、おでんが並び始める。
夏真っ盛りの暑い時期に、なんで冬の食べ物である「おでん」が並ぶのか。
これは誰しも不思議に感じる陳列だろう。
スポーツクラブなどの会員制ビジネスなら、施設や準備が整う前、オープンの3ヶ月前からオープンを告知して、会員を募集したりするから、おでんの陳列も多少早めということなのか?
それにしても様子がおかしい。
というのも、おでんというのは、煮込んでしまうともう、足が速い。
加工すると商品としてどんどん劣化していくので、売れ残りは廃棄になってしまう。
販促費としておでんの廃棄を計上するなんて、かなり無駄な話だ。
ところが実は、(コンビニで)おでんが一番売れるのは、9月なのだという。
冬の食べ物が売れ始めるのは、気温が急に下がって寒さを感じる時期らしく、お盆が過ぎて厳しい残暑が緩み出すと、急におでんが売れ始めるらしい。
人間の身体というのは、意外に敏感にできていて、気温がまだまだ高い9月でも、気温が下がっていくことを感知するらしい。
そして夏向きの身体は、骨盤が開いて熱を逃がしやすい状態なので、気温の変化によってより寒さを感じると言うことらしい。
冬になると、骨盤や身体は熱を逃がさないような冬支度ができているため、多少気温が下がってもどうって事は無いのだが、残暑の頃は、夏支度の状態で放熱しやすく、寒さを感じやすいのだ。
そういうわけで、コンビニには、8月のお盆が過ぎた頃から、おでんなどの温かい食べ物が並ぶと言うことらしい。
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ウエザーマーチャンダイジング
ウエザーマーチャンダイジングとは、季節に応じた商売・商品揃えのことだ。
気温や気温の変化によって、人の欲しくなるモノは違う。
たとえば暑くなればアイスクリームが売れるが、さらに暑くなるとアイスクリームは売れなくなる。
これはアイスクリームに含まれる乳脂肪分が、逆にくどく感じるようになるからだ。
代わりに、かき氷やり、アイスキャンデーが売れるようになる。