グルコシルセラミド
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みそ汁が、見直されている。
みそには様々な健康効果があって、近年さらに様々な事が分かって来た。
特に注目されるのが「美肌効果」。
みそには、グルコシルセラミドという成分が含まれており、これが肌の保水力を上げてくれるらしい。
とあるテレビ番組での実験では、みそ汁を毎日2杯飲むようにした女性の肌のきめが整い、保湿力も1.4倍になって正常化したらしい。
グルコシルセラミドは、米やトウモロコシ由来、こんにゃく由来、大豆やビート由来、コムギ由来、まいたけ由来など、様々な素材があるのだが、いずれも肌の保湿力を上げ、アトピー性皮膚炎などの緩和に役立つんだとか。
大豆はもともとグルコシルセラミドを含んでいるのだが、みその発酵の過程でグルコシルセラミドが増えるらしい。
このグルコシルセラミドが、肌の保湿力を高める。
セラミドというのは、簡単に言うとヒトの細胞膜の成分で油の一種なんだけど、これが皮膚の表皮にキッチリ詰まって整っていると、皮膚から水分が蒸発するのを防いでくれる。
しかし皮膚のセラミドは、アカとなって肌からドンドン剥がれて行く。
またセラミドは油だから、長湯するとお湯に溶けて流れ出てしまう。
そのため、常に新しいセラミドが作られる必要があるのだが、みそ汁を毎日2杯飲むことで、セラミドの生成が上手く行くという事らしい。
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みそには、メラノイジンという強力な抗酸化成分も含まれており、紫外線や放射線の害も軽減してくれるらしい。
抗酸化力によって、抗腫瘍作用も期待出来るらしい。
みその健康効果を期待するには?
しかし毎日、みそを摂るのは難しい。
みそラーメンだとか、みそ田楽とかいった料理しか思い浮かばない。
となると、みそ汁が一番てっとりばやい。
みそ汁なら、具はワカメだけでも十分だし、豆腐があればさらにタンパク質も摂れる良い一品になる。
豆腐は実はかなり良いタンパク質源で、1丁の豆腐(およそ300グラム)に、タンパク質が15グラム前後含まれている。
毎食、30グラムのタンパク質を取るのは、なかなか難しいのだが、豆腐半丁で7グラムくらい確保できるし。
またインスタントみそ汁でも健康効果が期待出来るらしいので、みそ汁は毎日食べるべきだろう。
みその色々
みそというと、京都の白みそ、愛知の八丁みそ、仙台みそなど、様々な種類がありますが、ちょっと分かりにくい。
なので材料別にまとめてみると、こんな感じになる。
米みそ
大豆に米麹(米+米麹)を加えてつくったみそ。流通量の八割が米みそ。
麦みそ
大豆に麦麹(大麦や裸麦+麹菌)を加えてつくったみそ。九州や瀬戸内みそが有名。
大麦由来のベータグルカンに整腸作用など、様々な健康効果があるとされる。
豆みそ
大豆のみを原料としたみそで、愛知や中京地方の八丁みそが代表的。