ハム、ソーセージ、ベーコンの原料は豚肉。
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ハムやソーセージ、ベーコンと言えば、原料として思い浮かぶのは豚肉だろう。
というのも豚肉を保存するために、編み出された加工方法が、ハム、ソーセージ、ベーコンだから、豚肉から作るものだと思うのも当然だ。
では、どういう風に作るかというと、ハムは豚肉の塊を塩漬けにして、そのあと燻製にして火を入れる。
火を入れずに熟成させたのが、生ハムと呼ばれるモノだ。
上等なハムは豚の足を使うが、肩肉やロース肉などでも作る。
ショルダーハムは、豚の肩肉で作られたハムだが、この時点で既に「ハム類似品」だという。
また、プレスハムというのは、羊の肉や馬の肉を混ぜて、圧力をかけて作ったハムで、これもハム類似品らしい。
さらに肩から背中部分の肉で作られたのが「ロースハム」だ。
ロースハムはドイツ人捕虜として日本に来ていた料理人が、開発したモノらしいが、日本では定番のハムとなったらしい。
一方、ソーセージは、豚ミンチを豚の腸や羊の腸に詰めて、それを茹でたり燻製にして作る。
豚肉と牛肉で作るソーセージもあって、リオナソーセージやボロニアソーセージが豚と牛で作るソーセージだ。
最後のベーコンは豚の三枚肉(脇腹)を、塩漬けにしたものだ。
ところがスーパーで売られているハムやソーセージは、ちょっと違うらしい。
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安売り用のハムやソーセージは、微妙。
ハムやソーセージ、ベーコンの原料は、豚肉だと思うのはもっともな話だ。
しかしスーパーに並んでいるハムや、ソーセージと言った商品の原料が、豚肉だと思ったらそうでもない。
というのも安売り用に編み出された代替品であることが多い。
たとえば、ポークソーセージには、豚肉が入っているが、ポークと書かれていないソーセージには、豚肉は全然入っていない。
たいていは鶏肉ベースで、豚の脂と調味液でできている。
豚の脂と調味液でソーセージっぽくしているが、肝心の肉は鶏肉だから、これをソーセージと呼ぶのは微妙だ。
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魚肉ソーセージみたいに、チキン・ソーセージって書いて欲しい。
ハムも安いハムは「水増しハム」で、豚肉に塩水とデンプンを注入して、水分が減らないように工夫されたハムだ。
ロースハムですら、安く作られたハムなのだが、水増しハムはさらに安さを追求したハムだ。
というのも昔ながらのハムというのは、塩漬けにした後、燻製にして火を入れ、何週間も乾燥させて作る。
そのため、重量が減って小さく縮み、硬くなるのが普通だ。
しかし安売りされるハムは、簡単にちぎれるくらいに柔らかく、プリンのようなハムだから、プリンハムなどと呼ばれたりもする。
歳をとればプリンハムでも良いだろうが、子供や若い人は、もっと肉っぽい、ガッシリしたモノを食べた方が良いと思う。