見切り品ハンター
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見切り品ハンターとは、スーパーの見切り品目当てのお客さんだ。
似たような言葉として、チェリーピッカーと言う言葉もある。
チェリーピッカーとは、バーゲン品だけを買って帰ってしまうお客さんのことで、見切り品ハンターとはちょっと違う。
もちろん、見切り品ハンターもバーゲン品も買うので、近いのは確かだが。
チェリーピッカーはバーゲン品だけ買って帰り、お店に利益を落とさないのに対し、見切り品ハンターは、多少の利益は落としてくれる点だ。。
というのも見切り品は、売れないと廃棄処分になって、一銭にもならない。
肉や魚、弁当といった商品は、賞味期限が短いので、見切ったその日のうちに買ってもらわないと、丸々廃棄処分せざるを得ないのだ。
見切り品にも色々あって、お菓子や乾物などの見切り品であれば、その日のうちに売り切らなくても翌日売れれば良いわけだが、生ものはそういうわけにはいかない。
特に魚介類などは、下ろす前だとか、サクのままだとまだ加工のしようもあるが、刺身のように薄く切ってしまったら、もうその日のうちに売り切らないと行けないのだ。
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刺身などの生ものは、包丁を入れてしまうと、その日のうちに売り切らねばならない。
お弁当や総菜も、賞味期限が短いので、見切り品は毎日出てくる。
スーパー側としては、時間が来たら見切りシールを貼って、さっさと売りさばかないといけない。
でないと全部廃棄処分になって、一銭にもならないから、丸損だ。
私がスーパーで品出しをしていたときの経験では、ものすごい数の刺身パックが売れ残ってしまったことがある。
実にゴミ袋4袋分もの廃棄になって、金額にしたら半額で計算しても、数万円分。
その日は日曜日で、お客さんが多いのを見込んで、たくさん刺身パックを作ったら、夕方から大雨になって来客がパタッと止まってしまったのだ。
大雨が来そうなことなど、天気予報を見ておれば分かりそうなものだけど、刺身を作る職人さんは、午後5時には帰ってしまうため、天気にかかわらず予定の数量で作ってしまったらしい。
そしてお客さんが来ない状況で半額値引きシールを貼っても、買う人はいない。
その結果、ゴミ袋4つ分も刺身パックを廃棄処分することになってしまったわけだ。
見切り品は、お客さんに買ってもらわないと丸損だから、値引きシールを貼るタイミングは難しいし、見切り品ハンターも、土砂降りの雨では来ないから、こういうことになるんだね。