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逆浸透膜水とは

更新日:

スーパーに行くと、美味しい水のサービス機というのが置いてあることがある。

 

専用のポリ容器を購入すると、自由にこの水を汲んで持って帰ることができるサービスだ。

 

これはもちろんミネラルウォーターではない。

 

逆浸透膜濾過(ぎゃくしんとうまく・ろか)」と呼ばれる方法で、水道水から不純物を取り除いた水だ。

 

逆浸透膜濾過というのは、RO膜とかNF膜と呼ばれる膜を使って行う濾過だ。

 

簡単に言うと、海水から真水を作る方法の一つで、水は通すけれど、塩素は通さない。

 

つまりスーパーの機械は、水道水から塩素などを取り除く機械で、塩素臭くない水を作ってくれるって事だね。

 

このサービスは、2000年前後に広まったもので、当時はまだ、水道水があまり良くなかった。

 

トリハロメタンなど、様々な塩素系の物質が溶け込んでいて、それが身体に悪いと考えられていた。

 

実際、多くの都市部では、水道管の老朽化で、赤さびた水が出るところもあったりして、家庭用浄水器が飛ぶように売れたりもした。

 

そこでスーパーでも、そういう不純物を取り除いた水を提供しようと、RO水の機械を置きだしたわけだね。

 

当時はFSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)なんていって、お得意様にどういうサービスを提供すれば良いか、色々模索していた時期だ。

 

航空機会社が、マイレージカードを作って、飛行機を利用する度にマイルというポイントを出して、顧客を囲い込みはじめた頃の話だ。

 


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スーパーのポイントなども、今でこそ当たり前のようにあるが、レジのシステムに組み込まれ始めたのも、この頃だ。

 

当時はまだ、紙のカードにハンコを押して、ハンコがいっぱいになったら、何かサービスがもらえるようなサービスが主流だった。

 

スーパーがなぜ、こういうサービスを行っているかというと、「来店頻度を上げるため」だ。

 

要するに、ポリ容器の水がなくなったら、またスーパーに行かないといけないな、と思い出してもらおうってことだね。

 

 

逆浸透膜水(RO水)の利用法と諸注意

 

因みに、スーパーでタダでもらえるRO水は、ミネラル分がほとんど無い水なので、薄味の料理に使うと良いらしい。

 

要するに、昆布やカツオの出汁をしっかり出してくれるんだね。

 

また、赤ん坊の粉ミルクを溶かすのにも、良いらしい。

 

と言うのも赤ん坊というのは、腎臓が未成熟なので、ミネラル分が少ない方が良いのだ。

 

東日本大震災の時、一部の地域にミネラルウォーターが配られたが、赤ん坊に飲ませるのは気をつけろという注意書きが添えられたという話もある。

 

逆にカレーや煮物などの味が濃いモノには、向かないかも知れない。

 

ラーメン屋さんで、超高性能の浄水装置を導入したら、なぜかお客さんが減ったという話がある。

 

本当かどうかは分からないが、どうやらミネラル分が少なくなって、抜けた味になってしまったらしい。

 

それまで、ちょうど良いミネラルバランスだったのに、水を替えたせいでバランスが狂ったというところか。

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