赤飯もいろいろ、豆も色々。
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しょうゆ赤飯や甘納豆赤飯という赤飯も存在する。
赤飯と言えば、モチ米と小豆で作り、ごま塩をかけて食べるのが、世間一般の赤飯だと思っていたが、そうでもないらしい。
というのもモチ米と小豆で作った赤飯は西日本では定番の赤飯だけれど、恐らくそれは小豆の産地が西日本だったからだろう。
小豆の大産地は、今でこそ北海道になっているが、以前は兵庫県の丹波(たんば)だとか、岡山県の備中(びっちゅう)が有名な産地だったし。
そのため、西日本以外では、様々な豆で赤飯が作られている。
たとえば関東では、小豆ではなくササゲ豆を使った赤飯が作られている。
ササゲ豆は、インゲン豆に似た豆で、青い状態でも売られているのだが、関東ではこれを赤飯に使う。
小豆の赤飯よりも赤くて食べ応えがある赤飯になる。
甘納豆赤飯 作り方
一方、北海道では、赤飯に甘納豆を使うらしい。
うるち米やモチ米を水に浸した後、食紅で色をつけてから、甘納豆を放り込んで炊く。
甘納豆は、炊きあがってから混ぜる場合もあるらしい。
甘納豆の豆は、金時豆だね。
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北海道の甘納豆赤飯の他にも、砂糖を入れて甘くした赤飯は、色んな地域で作られているらしい。
しょう油赤飯 長岡赤飯とは
一方、新潟県の中越地方で「赤飯」と呼ばれているのが、しょう油赤飯だ。
長岡市周辺で良く作られているので、「長岡赤飯」と呼ぶこともあるらしい。
しょう油赤飯は、別名「しょう油おこわ」と呼ばれていて、蒸したモチ米に、しょう油ベースの調味料と、よく煮た金時豆を併せたものだそうだ。
見た目は確かに赤飯に似ているが、豆はデカいし、色もちょっと茶色い。
で、しょう油赤飯は、ごま塩ではなく紅ショウガで食べるんだとか。
しょう油赤飯 作り方
しょう油赤飯の作り方は、ご家庭によって様々なようだ。
金時豆を水から煮て柔らかくするところまでは共通だが、モチ米を蒸したあとに、しょう油・みりん・日本酒と豆の煮汁を混ぜてつくる場合と、モチ米に調味料と金時豆と煮汁を混ぜてから、炊飯器や炊飯鍋で炊く場合などがあるようだ。
金時豆も、水煮缶があれば、それを使ってもOKらしい。
それにしても、東の赤飯って、色々あるね。