採卵鶏(レイヤー) 白色レグホン
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採卵用の鶏は「レイヤー」と呼ばれる。
レイヤーは肉用鶏のブロイラーの対語で、「採卵用の鶏」と言うような意味だ。
レイヤーで最も有名なのが「白色レグホン(レグホーンとも言う)」だ。
白色レグホンは、真っ白な羽と、真っ赤なトサカでをもつが、痩せていて肉用には向かない。
しかし年間300コ近くの卵を産むため、採卵用の品種として重宝されている。
鶏肉生産に使われる品種(ブロイラー)は、白色コーニッシュのオス鶏と、白色プリマスロックのメス鶏を掛け合わせて作った交雑種だが、白色レグホンは単一品種だ。
ただし「ロードホーン」と呼ばれる、交雑種も採卵養鶏に使われる。
ロードホーンというのは、白色レグホンとロードアイランドレッドの交雑種(一代雑種)で、薄赤色~ピンク色の卵を産む。
鶏の卵と言えば、白い卵や茶色い卵など、いろんな色の卵があるのだけれど、卵の殻の色は鶏の原産地によって決まるらしい。
大まかに言って、
- 地中海周辺が原産の鶏は、白い卵
- それ以外が原産の鶏は、色つきの卵
白色レグホンはイタリア原産だが、ロードアイランドレッドは米国原産なので、交雑種の卵は薄赤ピンク色の殻になるらしい。
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スーパーなどで売っている鶏卵には、白い殻の卵と、茶色い殻の卵がある。
日本では白い殻の卵が一般的だが、これは採卵用に飼われている鶏の約80%が白色レグホンだからである。
卵の殻の色は、鶏の羽の色や耳たぶの色と同じだと主張する人もいるようだが、それは間違った情報だ。
たとえばかつて採卵鶏の品種だった黒色ミノルカ種は真っ黒の羽を持つ。
しかし黒色ミノルカ種が産むのは真っ白の卵だ。
黒色ミノルカ種は、スペイン原産で、地中海周辺原産の鶏なのだ。
またアローカナという品種は、茶色と黒の羽根を持つが、産む卵の殻色は薄い青色だ。
アローカナ種は、南米チリ原産の鶏なので、もしかするとこの周辺の鶏の卵は、みな青っぽいのかも知れない。