赤飯の豆と言えば?
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赤飯の豆と言えば、子供の頃からずっと小豆だと思ってました。
でも実は、赤飯に使う豆って、地域によって違うンですね。
関西では小豆を使うことが多いようですが、関東では「ササゲ豆」が使われます。
一説によると、小豆は煮ると割れやすくて切腹をイメージするので、ササゲ豆になったと言われているようです。
また北海道や青森では、小豆の代わりに甘納豆を入れるようです。
さらに新潟の長岡で作られている「しょうゆ赤飯」では、金時豆が使われているそうです。
赤飯というと、モチ米に小豆だと思い込んでいましたが、違ってたんですね。
ササゲ豆って?
さて、小豆はよく知られた豆ですが、ササゲ豆って何でしょう?
ササゲ豆はアフリカ原産の豆で、古くから日本に伝わってきた豆のようです。
関東では赤飯に使われるので赤い豆として知られていますが、実はササゲ豆の色は赤とは限りません。
白くて一部だけ黒いブラックアイと呼ばれるササゲ豆や、黒いササゲ豆(黒小豆)、茶色いササゲ豆などもあります。
つまり日本のササゲ豆が赤いのは、単に赤い皮の品種を選んで栽培していただけらしい。
売れないモノは栽培されませんから、他の色のササゲ豆は栽培されなかったと言うことのようです。
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小豆赤飯とササゲ赤飯の違いは?
赤飯メーカーでも、小豆を使った赤飯と、ササゲ豆を使った赤飯、両方を作っているメーカーがある様です。
テーブルマーク(カトキチ)の赤飯は、カトキチがもともと香川発祥だったこともあって、小豆と赤穂の天塩で作っています。
マルちゃんの赤飯も、小豆ですね。
また名古屋に本社があるイチビキでは、ササゲ豆を使った「赤飯おこわ」と、小豆を使った「小豆赤飯おこわ」の2種類を作っています。
では、ササゲ豆を使った赤飯と、小豆を使った赤飯は、どう違うんでしょう。
小豆赤飯とササゲ赤飯の違い
ササゲ豆の赤飯と小豆赤飯の違い | ササゲ豆の赤飯 | 小豆の赤飯 |
---|---|---|
豆の形 | 楕円形で、真ん中が凹んでいる | 真っ直ぐで細長い |
赤飯の色 | 鮮やかな赤 | 淡い赤 |
食べたときの食感 | ちょっと硬め | 柔らかい |
赤飯の香り・匂い | 香りはきつめ | 弱い |
総評 | 鮮やかな赤飯で、食べ応えもしっかりある | 優しい色合いの赤飯で、豆が柔らかくてほっこり |
関西では、ササゲ豆の赤飯には、滅多にお目にかかれませんから、ササゲ豆の赤飯は、ちょっとビックリするかもです。